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眼科一般診療

視力低下、結膜炎、ドライアイ、飛蚊症、など一般的な眼科診療を行っています。
目の異常はほとんど自覚症状の無いままに視力が大きく低下していたり、視野狭窄(見える範囲が狭くなる)が進んでいたりするケースも少なくありません。そのため受診は早ければ早いほど、病状を早く改善したり、進行を予防したりすることができます。
そのため、症状が悪化してから治療するよりも、患者様ご自身の負担もずっと軽くなります。

万が一のためにも、目の病気が重症化することによって、仕事や学業、日常生活などに支障を来たすようなことが無いよう、ためらうこと無く眼科を受診してください。

白内障日帰り手術

白内障とは?

白内障とは眼内のレンズ(水晶体)が濁り、背景や文字等がかすんで見えたり、ぼやけて見えたりと視力が低下する病気です。
正常な水晶体は透明で光をよく通しますが、白内障になると水晶体の中身のたんぱく質が変性して濁ってしまいます。水晶体が濁ると、光がうまく通過できなくなったり、光が乱反射してしまい網膜に鮮明な像が結べなくなりその結果、視力が低下してしまうのです。
水晶体混濁による視力障害を改善するためには手術的に濁った水晶体を取り除く以外に有効な方法がありません。

白内障とは

白内障の症状

白内障は「白く霞んで見える」「もやがかって見える」「物が二重に見えたり滲む」「屋外に出ると眩しい」など、様々な症状が挙げられます。

白内障の症状、見え方

白内障の種類と原因

白内障を発症する原因の90%は加齢とされており、早い方の場合では40代で白内障の自覚症状が認められます。 ご高齢の方の場合は自覚症状に気がつけず、対応が遅れてしまう傾向があります。また、生活習慣や体質によっても発症時期には個人差があるため、心当たりがあれば早めに眼科を受診してください。

白内障の種類と原因

日帰り手術について

白内障手術の手法や手術機械・抗生物質などの進歩は著しく、眼内レンズも折りたたんで挿入するため切開部分も小さく、通常の白内障手術は短時間で出来るようになりました。手術による目の負担も軽減され、個人差はありますが手術翌日からよく見えるようになり、数日で日常生活に戻っていただけます。

手術の流れ

白内障の治療は、主に手術による治療となります。麻酔はほとんどの場合点眼麻酔のみで、痛みはほとんどなく、手術中は医師の声が聞こえ、会話もできますのでご安心下さい。目の強角膜(黒目と白目の境界の部分)を小さく切開し、濁った水晶体を砕いて取り出し、代わりに人工の水晶体(眼内レンズ)を挿入します。眼内レンズは一度入れたら、特に問題がなければ一生そのまま大切に使っていただけます。

  1. 目薬にて麻酔を行います。

    多少しみる事はありますが痛みはありません。

    白内障の手術の手順 目薬での麻酔
  2. 矢印
  3. 水晶体を包んでいる袋の前側(前嚢)を円形に切り取ります。

    強角膜(黒目と白目の境界の部分)を約2〜3mm切開します。

    白内障の手術の手順 切開
  4. 矢印
  5. 超音波を使って濁った水晶体の中身(核)を砕いて吸引します。

    周りの袋(嚢)だけを残します。

    白内障の手術の手順 粉砕
  6. 矢印
  7. 残した袋(嚢)の中に眼内レンズを折りたたんで挿入します。

    レンズは自然に広がって、水晶体嚢内に固定されます。

    白内障の手術の手順 挿入

緑内障

急性発作以外の緑内障では、一般的に自覚症状はほとんどなく、知らないうちに病気が進行していることがよくあります。視神経の傷害はゆっくりとおこり、視野(見える範囲)も少しずつ狭くなっていきます。そして、視神経の半分以上が死滅して初めて視野の異常が起こります。また、一度死んだ視神経を回復する治療法はなく、緑内障の治療は視神経傷害の進行をくい止めることが目標となります。最も重要なことは早期発見・早期治療です。

治療は点眼治療です。点眼には数種類あり、一剤で眼圧が十分下降しなければ二剤、三剤使用します。視野狭窄が進行しなくなる眼圧値は人によって異なりますが、眼圧が十分下降しなかったり、もし眼圧が下降しても視野狭窄が進行する場合は、手術によって眼圧を下げなくてはいけません。

外眼部

眼球外側(眼球の周囲を取り巻くそれに付属する器官)を外眼部といいます。 これらの部位や器官は、眼球への影響があり、視力低下、複視、眼痛、ドライアイ、流涙など、いくつもの症状を引き起こす要因となります。

網膜硝子体疾患

網膜硝子体疾患の代表的なものとして、網膜剥離、糖尿病網膜症、網膜血管閉塞症、黄斑上膜、黄斑円孔などがあり、病気によって症状も様々です。
網膜硝子体疾患が疑われる主な症状は、黒い点や蚊が飛んでいるように見える「飛蚊症」、視力低下、歪み、視野異常などがみられます。

初期であれば外来での網膜光凝固術(レーザー治療)を行い、眼底所見が進行している場合には従来は入院での手術が必要でしたが、当院では日帰りでの硝子体手術を行っています。

加齢黄斑変性

加齢に伴う黄斑部の変性疾患で、自覚症状としては、ものが歪んで見える・視力の低下・中央が見づらい等を感じます。
年齢が上がるにつれ、発症率は高くなり、男性、喫煙者にも多くみられます。
眼底検査では黄斑部の出血・硬性白斑・繊維性瘢痕、光干渉断層計(OCT)では脈絡膜新生血管・網膜色素上皮剥離や網膜剥離などをみとめます。

治療

抗 VEGF薬硝子体注射
膜光凝固(レーザー)
無治療の期間が長いほど、視力の回復は見込めない(視力0.1以下)ため、早期発見と早期の治療開始を要します。

網膜静脈閉塞症

原因は様々で、網膜静脈が閉塞し網膜に出血が生じることで、急激な視力の低下、視野障害をきたします。
高血圧・動脈硬化・糖尿病を有する中高年の方に比較的多くみられる傾向にあり、健康診断などの眼底検査で、静脈拡張・蛇行・網膜出血・軟性白斑がみられ、光干渉断層計(OCT)では黄斑部には浮腫をみとめます。

治療

黄斑浮腫の予防・治療:抗 VEGF薬硝子体注射
新生血管の予防・治療:網膜光凝固(レーザー)、抗VEGF 薬硝子体注射

糖尿病網膜症

糖尿病の3大合併症の一つで、高血糖の状態が続くことで小さな血管の障害を原因とする網膜症です。
糖尿病罹患から数年〜十数年で発症し、単純網膜症→増殖前網膜症→増殖網膜症の順に進行していきます。
初期は自覚症状がほとんどなく、症状が出るころには網膜症はかなり進んでいる状態で、成人の視覚障害の原因の第3位に上っています。
症状として、モヤがかかったように見える、煙のススや小さな虫(蚊)のようなものが見える、見えづらさを感じます。
眼底検査では、毛細血管瘤・硬性白斑・軟性白斑・網膜出血に加え、新生血管・硝子体出血・増殖膜などをみとめます。

治療

単純網膜症:血糖コントロール(HbA1c 7%未満が目標)
増殖前網膜症:血糖コントロール・汎網膜光凝固(レーザー)
増殖網膜症:血糖コントロール・汎網膜光凝固(レーザー)・硝子体手術
糖尿病網膜症は失明の危険もある怖い病気です。黄斑部に病変を生じるか、硝子体出血や牽引性網膜剥離が起こるまで自覚症状はほとんど出ないため、発見された時点で治療を開始しても手遅れであることが少なくありません。
このため、糖尿病と診断された場合は自覚症状がなくても定期的に眼科を受診し、早期発見・早期治療開始の必要があります。

ぶどう膜炎

ぶどう膜炎は、眼の中の虹彩、毛様体、脈絡膜からなる、非常に血管の多い組織「ぶどう膜」に炎症が起こる病気です。「ぶどう膜」だけではなく、脈絡膜に隣接する網膜や、眼の外側の壁となっている強膜に生じる炎症も含みます。

炎症の状態に応じて、点眼、内服、注射、点滴などを投与します。治療の一番の目的は、視力低下につながる組織障害を残さないように炎症を抑えることで、最もよく行われるのはステロイド薬の投与です。ぶどう膜炎は良くなったり悪くなったりをくり返し長引くこともあるので、定期的な通院が必要になります。治療中、急な変化を感じたときは、早めに受診しましょう。

斜視・弱視

斜視とは、目を合わせた時に、片目はまっすぐこちらを見ており、もう片方が違う方向を見ているように見える状態のことで、眼位ずれとも呼ばれます。斜視は、右目と左目のずれが病的なものを指します。
治療には、視力や両眼視機能を改善させるための視機能向上と、容姿を整える整容という2つの目的があり、どちらも重要な治療ですが、片方だけの治療を受けることも可能です。

弱視とは、発達期に斜視や屈折異常があると、きちんと物を見る機会がなくなり、視機能の低下が生じます。片眼のみに起こる場合もありますが、両眼に起こるケースもあります。
感受性期間(臨界期:りんかいき)を過ぎると治療効果は下がってしまいますので、発見したらすぐに治療をスタートさせることが視機能発達のためには重要です。先天症の白内障を併発している場合には、白内障の治療を優先させ、白内障手術後に弱視の治療をスタートさせる流れになります。
遠視、乱視など屈折異常を伴う弱視の場合には、眼鏡による矯正を行います。眼鏡をかけても視力が向上しない場合には、アイパッチを使った治療も行います。これは、よく見える方の目を1日に2〜12時間アイパッチで遮蔽し、弱視の方の目を積極的に使うことで視機能の発達を促す方法です。

角膜

角膜は、目の中央にある直径11mmくらいの円形の組織で、光を通すために透明で血管を持たず、日本人では黒く見えるので、ぞくに黒目と言われています。角膜は、目に入ってくる光を網膜上に焦点を合わせるために強い屈折力を持ち、物を見るための重要な役目を持っています。
従って、角膜が何らかの原因で病気になり、濁ったり、いびつになったりすると視力が低下します。

感染が原因で角膜潰瘍が起きている場合は、抗菌薬、抗ウイルス薬、または抗真菌薬の入った目薬などで治療します。 一方、アレルギーや免疫異常が原因となっているときは、主にステロイドを用いて治療します。 視力に影響が及ぶほど角膜が強く濁っている場合は、角膜移植を行うこともあります。

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